糸ガ咲イタラ布ニナル。手紡ぎ手織りの布仕事
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風に包まれた日
工房からの風が終わって3日たちました
私は風に2日間包みこんでもらっていたような気がします。
日常とは違う特別な時間が流れる場所、、、

風に押され、

風に向かい、

風に包まれた。


私のこの1年はまさに上の言葉に尽きると思います。
作り手としての立ち位置が定まっていないと
いくら一生懸命作ったとしても
それは全く中途半端なものにしかならないという事を
痛いほど思いしった5月。

そこから先はただただ制作を進めていく事のみに没頭しました。
5月までに作ったものは10月には出さないと心に決め、
とにかく自分が一番深めていきたい事をやってみようという
ふんぎりがつきました。

その半年間がどういうものだったかという事は
言葉だけが上滑りしそうなので文章にできません。

そうして迎えた2日間、私はずっと風に包まれていた気がします。
自分の布を直接手にして風合いを感じてもらえるという嬉しさ
使い手のみなさんの声は私の心にどんどん響いてきました。
鏡の前で色んなマフラーやショールを試してくださる方の
お友達との会話やつぶやき、
手紡ぎのカシミヤのトロンとした風合いに驚きの表情、
糸ってそうやってできていくんだねというご家族の会話、、、

敷物やスローケットに関しては多くの人に
興味を持ってもらえたというわけではありませんでしたが
少ないながらもなかにはしみじみと嬉しくなるような感想を
聞かせていただけました。

順風でもなく、逆風でもなく、
ただ晴ればれした心で会場の風に包まれていた2日間は
今となってはやはり夢のような時間でした。

初出展同士、愛知で磁器をされている日馬史恵さんという
これからも交流を深めていきたい良き仲間とも出会えました。

素材は違えど綿での紡ぎ織りにこだわっての
制作をされている磯敦子さんとの交流も私にとっては
楽しみで大好きで深めていきたいもの。

初日の晩の交流会、
岩手で桶を作られる奥谷さんの乾杯の挨拶を
聞きながら心底ホッとした私は
暖かい挨拶の言葉に思わず涙ぐみそうになり慌てました。
そしてその晩の楽しさといったら・・・
色んな方とお話して笑顔が絶えませんでした。

2日目、荷物の搬出準備を終えて
スタッフの皆さんにご挨拶。
ディレクターの稲垣さんをみた時
またもやなんともいえない安堵感が広がり
じんわり涙が出そうになってきました。
もっと何か言いたかったけれどお礼を言って小走りに
その場を立ち去りました。
ここまで、駆け出しの自分の作ったものと驚くほど真摯に、
そして真正面に向き合ってくださいました。
本当に素敵ですごい人でした。

他にもHさんやUさん、キュレーターのIさんはじめ
このイベントに携わる多くのスタッフの皆さんの
素晴らしさは作り手にとって参加したくなる重要な要素の
1つになっていると思います。


去年訪れた時、多くの来場者の熱気でみんなが
舞い上がっているような雰囲気の中、それに呑み込まれることもなく
庭に植えられた植物をにこやかに気にかけている1人のスタッフの
方の姿がとても印象的でした。
あぁ、きっとこの人はこうやって毎日のように
ここの植物達を気にかけて大事に育てているんだなという
地に足のついた取り組みがその光景からとても伝わってきたのです。
5月にその方、Hさんを拝見した時にすぐにピンときました。
ご本人にその時感動した事を伝えようかと
思いましたがいざとなると
やっぱり照れくさくて言えませんでしたので
最後にここに書かせていただきました。
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